昔なつかしの4AG定番チューンといえば

とあるきっかけで昔懐かしい記憶が蘇えってきたので備忘録として載せておきます。

AE86輸出用ピストン一世風靡しましたね。

まだAE92が発売されて間もない頃です。

ピストントップが0.5mmくらい盛り上がっています。
その分、圧縮が高くなるんですね。

形はAE92後期ピストンみたいな感じです。

その後、定番になる92後期ピストンの存在が公に知られてなかった時代なのでみんな輸出用ピストン使ってチューニングしていました。

ボアを純正81φのままでボーリング無しです。
ピストンピンが圧入なので油圧プレスでピンを抜いて入れ替えます。
コンロッドも側面を削って軽量化ののち鏡面加工で重量合わせしました。
当時はデジタル秤はとても高価で個人で持つのは困難でした。
理科の時間に使った上皿天秤、こんなことで実際に使うとは思いもしませんでしたがこの上皿天秤が大活躍でした。

鏡面加工には時間がすごくかかりました。
今考えるとすごく手間で良くやったなぁと思う。
完成したコンロッドがキラキラして自分の顔が映りこむのはもう自己満足の世界です。

話がちょっとそれました(>_<)
話をもとに戻します。

腰下はお金に余裕のある人はクランクのバランス取りもしていました。

フライホイールは当時はクロモリフライホイールは結構高くて買えなかったので純正軽量加工を使っていました。

純正の重いフライホイールを内燃機屋さんに削ってもらうんですね。削ってから回転バランスを取ってもらうんです。
値段はもう忘れてしまいました。

ここでもお金があればカバーとディスクの一体バランスを取ったりフライホイールとプーリーを加えた完全な一体バランスを取ったりお金がいくらあっても足りないぐらいかけようと思えばかかりました。

ヘッドはTRDメタルガスケット0.8mmが定番でした。これは今でもそうですね。当時は0.5mmもあって(今もある?)たぶんN1用だと思うんですけど、0.5mmガスケットだとヘッドとピストンが微妙に干渉してるみたいなんですよ。
乗ってる時は分からず、オーバーホールでヘッドを開けた時に分かったのでレースで使うには問題ないかもしれないけど長くは使えないと思ってそれからは0.8mmしか使ってません。

輸出用ピストンもそこそこ良い金額してたのでそれを買えない人はビンボーチューンで面研1.2mmとかで圧縮アップしてました。
1.2mmくらいがたぶん面研限界ではないかと。
バルブシートの外側が少し削れるくらいなので。
面研圧縮アップをするのなら修正面研の余裕を残すため1.0mm面研までにした方が良いと思います。

ポート研磨はリューター買ってガリガリ削りました。
T-VISの閉じる側のポートはスラッジがモリモリになっていたりするので掃除が大変でした。

シートリング内側もリューターで少し拡大しました。
面研に出したついでにバルブシートカットも外当たりでしてもらいます。これにより多少のビックバルブ効果を期待したわけです。

カムはAE86最前期昭和58年式(通称ゴッパチ)のカムが多少作用角が広いから良いとかというウワサが流れていたのでそれを探して入れたりしていました。

HKSなどからハイカムは出ていましたがとてもとても高くて当時では手が出ない高嶺の花でした。

これで組んだビンボーチューンエンジンでも体感では結構速く感じました。

たぶん実測で100馬力出てるか出てないかではないでしょうか。

ここから4AGチューンにどっぷりと浸かって行くのでした。



当時の写真を探しましたがみつかりませんでした。なので写真は無しです。
もしも、見つかったら掲載しますね。



まとめ
86人気初期の4AGチューンの定番メニュー
【使うパーツ】
・輸出用ピストン
・0.8mmメタルガスケット
・前期58カム

【加工】
・ヘッド面研1.0mm
・コンロッド軽量バランス
・純正軽量加工フライホイール
・クランクバランス取り(余裕があれば)



当時はパーツの入手が困難でした。昨今では新品パーツも割安ですし中古チューニングパーツも容易に入手できるので良い時代になったと思います。


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